ecocolo

test.jpg

 ecocolo 2007/6月号
 特集〈始めましょ、エコ・リビング〉
 都市で植物と暮らすには引き出しが多い方がいい。
 道ばたの草花、神社の杜、庭、ベランダガーデン、インドアのグリーン、活け花、、、
 それぞれの場所で植物たちは、境界無く出たり入ったりして、少しずつ人の生活に触れてくる。
 「花」にはやはり端的に植物の色、艶、盛が現れる。その時間はあっという間に過ぎるので、ますます妖しいのかもしれない。それと同時に光を持ち放ち、神々しい。そう言う点で、切り花を飾ることはいのちを見送ることなのかもしれない。輝かしい陽に透けた美しさを人は目や鼻や手から取り込み、栄養にする。
 この時は端午の節供に因んで花をいけた。お節供は旬の植物のエネルギーを分けてもらうもの。かつては上手に生活に自然との交感の日を設定していた。




仕事として花を活ける時には、お客様の文脈を大事にし、花の旬を考え、色や質感、情景をいろいろイメージしてみます。でも、花は生ものですから、注文通りの仕入れがかなわない場合もありますし、現場でやってみて、イメージ通り行かない場合もあります。一本一本皆違うので、予定はあるようでないようなものです。
そうした時、限られた時間でどうするのか。その場に臨んで発揮できる力を持っていたいと思っています。場所と素材に出会い、相互共振し、想像をいつも超えていくことが、花生けの醍醐味であり奥が深いところです。
花は遥か昔から「こころの形代」です。型や方法や技術を用いて、物語を伝えてゆくのが仕事です。作庭のダイナミズムと、一輪の投入れのダイナミズムは通じています。