学校園 蒟蒻作りに梅の花

◉こんにゃくのさしみもすこし梅の花

松尾芭蕉の句。
かつては蒟蒻にも旬があったことがわかる。

先日行った、学校園でのワークショップは「蒟蒻づくり」
収穫したコンニャクイモを茹でて、刻んで、摺りつぶして、石灰をいれて灰汁を抜き、少し置いて固まってきたら、手で丸めて茹であげる。
ちょっと手間だけど、食感が全然違う。
学校園の敷地にある梅の枝を蒟蒻芋と合わせて活けた。

特大(直径20センチ)の蒟蒻芋を半分にスパッと切った。
にょきっと突き出たピンクの花芽をかいて、包丁をいれる時には悲鳴があがった。子供の頭ほどもある大きな芋で、なにやら動物っぽいからだろうか?
しかし切ったその切り口は、ほんのりピンクに染まった頬のような白さ。
見かけからはちょっと想像出来ないやさしさだ。

芭蕉の句は、香りや色や対比がきいていると思う。
ゴツゴツとした幹から可憐な花が咲く梅。淡くはかない花びらと香り。
黒っぽくてグロテスクな見かけの蒟蒻芋。内に秘めた純情。薄いピンク。
梅の花のはかなさとさしみ蒟蒻のふるふる感の対比。
控えめな数の取り合わせ。莟の未だ多い咲き始めの梅が空に映えている空間性も捉えている。相性のいいのは、梅もコンニャクイモもほんのりと淡いピンクを花の底や実の内に秘めているからだろうか。

自分の手で枝を切って花を生ける。蒟蒻芋から蒟蒻をつくる。作ってみると色んなことが浮かび上がってきて、やはり興が乗る。

寅(いん) 旧暦一月
2月7日~(2008)
  「草木が芽生える月」