景花〜林雅之展〜

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「景花」

期 2009/4/18(土)〜4/26(日) 12時から18時
於 温室

 
 林雅之は「のぞくひと」である。
 レンズを武器に何万回もファインダーを覗いている彼の目の水晶体は、よく磨かれ、
はっとするものを見つけてしまう。その刹那にシャッターを押す彼の指や、コートを
はおった身体で、鉱脈のように静かな時間を生け捕りにしてしまう。
 
 林雅之は「もぐるひと」である。
 山懐へ分け入り、大自然の片隅を覗き込んだ水の景。市場へ出かけて見つけた禁断
の花の景。大自然にも、一輪の花にも、彼は潜り込み、ダイバーのように綺麗なさか
なを捕まえてきてしまう。
「職業柄、小さなものをカメラで覗く習慣のある私が覗いた世界は、生命の力を感じ
る神秘的な不思議な世界でした。そこには小さいながらも無限の宇宙が広がっていま
す。」都市で、インテリアやプロダクトの撮影をメインの仕事としている林にとって、
自然や一輪の花がもつオーガニックなフォルムを覗くことは、水晶体を清めるような
ことなのかもしれない。
 
 屋上にあるガラスの箱の温室は、4月の終わり、芽吹いたばかりの緑に覆われる。
 林雅之が切り出してきた秘密は日に晒され、生け捕った時間は風になびき、また新
しい景を生む。

                   温室ディレクター 塚田有一/塚田里香




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。