"spirit of plants" ミドリノ
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「ミドリノ」は生まれたばかりのプロジェクトです。
「学校園」として、ここ世田谷ものづくり学校でやらせていただいてきた事の延長線上
に、「ミドリノ」はあります。方向が定まらない笹舟のように小さい「ミドリノ」です
が、広大な緑の海原の航海へ向います。
ここは都心の片隅の小さな緑の集まり。でも、近づいて息を潜めてよく見れば、驚くほ
どの広がりと深さを見つけられるはずです。
植物と人が、どんな風に共に生きてきたのか、それを確かめていきたいと思っていま
す。果てしなく終わらない、そしていつも始まっている物語がそこここに待っていてくれ
ています。
生き生きとした緑に向って、そろそろ船出ですよ。
学校園・ミドリノ
(有)温室代表 塚田有一
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【学校園とミドリノと】
フリーランスキュレーターの石田紀佳さんと進めている、世田谷ものづくり学校での「
学校園」。始めて4年になろうとしています。
藍の畑も、雑草と一緒に元気に育っていて、この足下の大地の強さをあらためて実感さ
せられています。
昨年より、世田谷ものづくり学校側からの要望もあり、ボランティアの皆さんを集い、
「ミドリノ」という緑のリノベーションプロジェクトが始まりました。その活動の中で、
染めが大好きな女性がいらっしゃり、毎回剪定した枝を染めてくれていたのです。あの木
のあの枝(たしか槐と山桃)からこんなにきれいな色が出るんだ!という新鮮な驚きがあ
り、これはいずれ見てもらいたいね、、、という話しから、今回の展示が生まれました。
少しずつ染めた布と、僕が旬の花を生けるということで、それはやはり"spirit of
plants"身近な植物の見えない力を見つけるような機会になりました。
奥の深さと広さが、本当に海のようだった。僕たちがいくら汲めども尽きることの無い
大きなものの、ほんの一端が見えたのだと思います。
こんな宝物、放っておいてはもったいない。ますます潜りたくなりました。
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そうそう、忘れてはならないのは、ミドリノとgo slow ゆっくりとカフェのコラボによ
る、「ミドリノ晩餐会」。
お品書きを写しておきます。
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◎食前果実酒・果実酢 梅・松・枇杷
◎タケノコとフキの香ばし焼き
◎ルッコラとクレソンのゴマ和え
◎カブと大根の梅酢漬け
◎朝採り野菜のフリット 抹茶塩
◎春のオムレツ
◎新タマネギのポタージュ 柑橘の香り
◎十穀米
◎よもぎチャパティ 豆腐クリームディップ
◎八重桜ゼリー
◎ベイリーフのショートブレッド
◎sweetch特製 いちご酢IID庭ケーキ
◎おつまみ 梅干し・みそ3種
◎鉄観音 2008春茶
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こちらに関しては、殆ど石田さんにお任せだったのですが、ぎりぎりまで裏庭にある蕗
を摘んだり、まさに走り回っていました。僕はそれを横目に花を活けていました。
「ご馳走」と書きます。こうして走り回って、もてなすからこう呼んだのでしょう。
なるべくここIIDで採れたものと、石田さんがつくった何年ものかの梅干しや果実酒(そ
う言えば、松ボックリの果実酒が超人気でした)、果実酢、梅干しを漬けて出来る梅酢を
利かせたり、ゼリーに入れた八重桜は旬の時に採って塩漬けにしたものだったでしょう、
それにミドリノメンバーのベイリーフ(月桂樹;裏庭にあります)のショートブレッド、
染めでも活躍して下さった中国茶の先生のお点前や、いつもコラボしているsweetch笠尾
さんの裏庭をイメージしたケーキなどなど…。こうして皆で持ち寄って、美味しい時間ご
と植物の力をいただく。これはほんとの「ご馳走」ですね。
温室で展示をやってもらったカメラマンさんが、こう漏らしていました。
「あ〜、ここは天国だなぁ。天国」。