リースのことなど

wreathは輪になっています。
輪には今年の恵みに感謝し、同時にその恵みがまた来年ももたらされるように、という願いが込められています。もともと木の枝や蔓を輪にして、麦の穂や木の実などをつけたシンプルなものでした。その意味では、お正月の輪飾りなども同じ意味があります。輪飾りは藁で編みますが、日本の縄が縒り合わされていて、これは雌雄の蛇が絡み合っていることを示しているのです。まぐわいを象徴しているのですね。蛇は脱皮し、不死だと思われていました。冬眠して一旦は姿を消すのに、春になると生き返ることからでしょう。また蛇は水の神様でもあり、水は言うまでもなく命の源。循環への願いがここにもこめられているのです。

クリスマスはそもそも冬至由来なのです。
太陽のちからが極小になるとき、太陽の復活を願う日ですね。その太陽信仰をキリスト教が上手に取り入れました。日本では柚子湯に入りますが、お風呂にぽかんと浮かぶ黄色い実は太陽の象徴だったのかも知れません。かつては冬至が1年の始まりでしたから、お正月でもあったわけです。色のない冬。常緑の木から色あせない永遠の力をいただき、赤い実は魔除けに、白は禊ぎの色。「みたまのふゆ」といいますが、眠りの中で新しい命(たま)が殖える(ふゆ)ことを願って、飾りをしたのでしょう。

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avexさんでのワークショップの際のケーキ。(”sweetch”笠尾さんによる)

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↓学校園のワークショップでのリースと、そのときつくった柚子釜(ゆべし)と蜂蜜柚子茶。

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今年も12月20日に世田谷ものづくり学校で冬至のWSを行います。http://www.r-school.net/program/workshop/vol38.html

【追記】

2008年。
avexさんでは「青山の木でクリスマスリースをつくろう」ということで、剪定した枝をメインにリース(冬至飾り)づくり。新嘗祭、冬至、クリスマス、お正月などの関係をお話ししました。


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ワークショップの様子。会議室をお借りしました。
カメヤマローソクさんが冬至に因んでカボチャのキャンドルをご提供くださいました。


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クリスマスサーカスの一環で、そこここにクリスマスツリーを置きました。


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本社前の巨大なtree。





仕事として花を活ける時には、お客様の文脈を大事にし、花の旬を考え、色や質感、情景をいろいろイメージしてみます。でも、花は生ものですから、注文通りの仕入れがかなわない場合もありますし、現場でやってみて、イメージ通り行かない場合もあります。一本一本皆違うので、予定はあるようでないようなものです。
そうした時、限られた時間でどうするのか。その場に臨んで発揮できる力を持っていたいと思っています。場所と素材に出会い、相互共振し、想像をいつも超えていくことが、花生けの醍醐味であり奥が深いところです。
花は遥か昔から「こころの形代」です。型や方法や技術を用いて、物語を伝えてゆくのが仕事です。作庭のダイナミズムと、一輪の投入れのダイナミズムは通じています。