TERRAIN VAGUE 3『ふしぎのマチュピチュ』レポート 

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☝空中都市マチュピチュ。
インカとはこの国の正式な名称ではないそうです。正式名は「タワンティン・
スーユ」=「四つの州、或は四つの国」という意味。
「インティ」が「太陽」。「インカ」は「帝王」のこと。
様々な角度からマチュピチュを俯瞰する写真が登場しました。
ペルーの特殊な風土もわかりやすかった。


☟70回以上マチュピチュを訪れている白根全さんは、冒険家であり、カーニ
バル評論家であり、写真家、活字中毒の読書家、グレートジャーニーの水先案
内人、、、最も印象に残ったのは「知る」ことについての白根さんの確たる方法。
一つは書物を読むこと。二つ目は知りたいと思うことをよく知っている人の話を
聞くこと。もうひとつはその場に立つこと。つまり身体でそれを知ること。

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古い時代にベーリング海峡を渡って、南米まで、モンゴロイドはのちに「グレ
ートジャーニー」と呼ばれる旅をした。そう、同じモンゴロイドなのだ。


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そしてペルーは環太平洋火山帯に含まれていて、地震も日本に負けず劣らず多い、
今回は古代のピラミッドやマチュピチュに見られる免震、制震、耐震構造の話に
も時間が裂かれた。最近は工学者を案内することが多いそうだ。

写真はイネ科の植物によって編まれたネットに石を詰められた免震装置。おそら
く乾燥しているので腐らない。日本の蛇籠などに似ている。

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神聖な酒の酒器。
トウモロコシからつくるチチャは女性がトウモロコシの粉を噛み、土に埋めた
瓶で発酵させる。噛む→醸す。


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いずれもペルーが原産のとうもろこし、じゃがいも、とうがらし、たろいも、
ピーナッツの精?をあしらった酒器。これら植物が旧大陸である欧州に渡った。


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大規模な「穀物試験場」と見られている。
乾期雨期のはっきりした、高度差の激しいペルーの土地での微気候に合わせて、
品種改良をしていったらしい。ジャガイモだけでも3000種類だとか。

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マチュピチュの石組みには惚れ惚れする。
石工は腕を競い、耐震構造と排水に対する知を活かして石を組んで行った。
途方も無い仕事だが、そこには自由があったようにみえるし、腕を振るえる
喜びが溢れているようだ。そして、自然石を欠いて隙間無くぴたっぴたっと
合わせて行く技は、花を生けるのに近い。その場その場での瞬時の判断が大
事なのだ。

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石には目がある。その目を見て、石を切る。
石工の技。


マチュピチュは、王家の離宮だったのではないかと白根さんは見ている。ディスニーランドとも。そのため管理をしている数百名が暮らし、年に何度かの王の訪れを待ちながら穀物を栽培し、離宮の手入れをしていたのではないか。
雨期の雨を逃す排水の工夫、耐震的にすぐれた構造は、その土地に根ざした工法であり、洗練の極みともいえる。しかし、スペインの侵略により、この計画都市は工事の半ばで放棄された。その後500年経っている。インディー・ジョーンズの元ネタであるハイラム・ビンガム3世の発見以降整備され、多くの人を惹き付ける場所であり続けている。


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白根さんは乾期のキューバや、ペルーに秋まで滞在されるので、その前にどうにかお話しをしてもらいました。秋以降に今度はペルーの食のことや、お祭りのこと、冒険のことなどなどお話しいただきたいと思っています。




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。