学校園ワークショップ「すくう」

http://setagaya-school.net/Event/14708/
(お申込はこちらから↑)

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2015/11/23
勤労感謝の日は新嘗祭。
かつて月に向ってひたすら毎日花を生けたことがあって、それを見て石田紀佳さんが詩をつけてくれた。その本が『すくう』。久しぶりにその時のことをお話ししつつ、みなさんと花を生けたいと思います。
お気に入りの器を持って、花を摘んで、活けます。
石田さんの詩の朗読の中、塚田も花を生ける予定です。

桜の紅葉染めもします。

秋をその身に遷して、冬を迎えましょう。

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つき

机に向うと、右目の端では、いつも欅の葉が揺れている。
部屋は南向きだから、西側に大きく枝が広がっている。

秋の深まったある日、夕暮れ前の光に透けて、
葉がきらきらしているのを見ていたとき、なにかが腑に落ちた。
祭の賑わいもお終いの、植物も人も動物も冬支度を急ぐ季節。
真冬になる前に、光がやってくる空や、夜空に浮かぶ月へむかって、花を活けてみたいと思った。

新月から満月まで、毎日一つずつ。耳を澄まし、目を閉じ、手で触れ、潜る。

それは大地に立つ、どこまでも儚くそれでいて強靭な、めまぐるしくもおごそかな静けさのものたちとの、遥か太古から未来へつづく「約束」を確かめるようなことだった。

憧れにとどくかとどかないか、そのキワになにか少し見え隠れするものがある。
いつかどこかで出会っていて、いつかどこかで出会えるだろうこと、
いつでも出会っていること。

月も、
花も、
ゆっくりとしたまばゆさで、
満ちてはこぼれていく。




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。