緑蔭幻想詞華集 vol.10 「紅花」

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朗読する東雅夫さん

今回は田中貢太郎の「紅い花」でした。
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紅花そのものではないですが、黒髪や瞳、白い肌との対比、怪しさや妖しさ、土や血へのイメージ連想など赤色や紅色は幻想や怪談にはお馴染みです。

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第一部では松谷みよ子さんの『つつじのむすめ』も紅い花つながりで朗読。
田中貢太郎の年表(東雅夫編)も貴重な資料。

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芭蕉の葉は、松尾芭蕉の句「行末は誰が肌ふれむ紅の花」「まゆはきを面影にして紅の花」などに因んで。大きな葉は夏を感じさせる。
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苔の生えた更紗ドウダンも、小さな花びらにほのかな紅を点したよう。

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紅花はほぼ初物。暦では「紅花栄う」だが、本場の山形では梅雨の最中。
「山滴(したた)る」は夏の季語。水の透明感、保護色である緑と紅の不思議。
そして、唇に点される紅となれば、喚起するイメージは幻想文学や怪談の象徴的な道具立の一つになりますが、紅花そのものは東さんが探しても見つからなかった、、、そういう珍しい事例でもありました。

しかし、僕たちが今イメージする「紅(べに)」と万葉時代に伝わって歌われた「紅(くれない)」とではだいぶ異なっていたようです。
それはブログで書きます。


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参加者の方の撮影。
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お土産の紅花も飾ってくださったようです。ほのかに香ります。




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。