TERRAIN VAGUE vol.43 稲葉俊郎さん「醫と藝 深層意識と花 秋編」
【満員御礼】たくさんのお申し込みありがとうございました。
2016年春からの連続企画、稲葉俊郎さんとの「醫と藝 深層意識と花 」。
第4回目の秋編は「ひとのからだ 2020年オリンピックの提案」ということでお話しいただきます。稲葉さんのお話からはいつも、人体という不思議、今まさにこの世にあらゆる生命が多様に星のようにさんざめいていることの不思議、その中の一つの生命という神秘、その身体は自分以外のものでできているということに刮目します。そしてそれらにおののきつつ、しかし生きていることに喜びを感じます。
リオではオリンピックに続きパラリンピックで熱闘が繰り広げられていきます。東京での五輪への準備も加速するでしょう。そんな時だからこそ調和のとれた心身を目指した武道や芸能に見る身体の使い方、さらには道具や衣服、履物と身体や風土についてお話を伺います。
稲葉さんよりメッセージ
ひとのからだは見えないところで骨格が支えています。骨という頑丈な構造の上に筋肉が支えている構造をとります。この構造に反した体の使い方をすると、筋肉と骨とが対立することになります。
2020年の日本で開催されるオリンピックは、体の適切な使い方を学ぶ場としての「祭り」になるといいなぁと勝手に熱望しています。
ひとのからだは生命の歴史から受け継いでいます。
古来の日本人の体の使い方や服装や履物なども参考にしながら、調和的な体の使い方を、考えてみましょう。
図1
赤字は仙骨(せんこつ: Sacrum)。脊椎下部にある大きな三角形の骨。くさびのように寛骨に差し込まれている。上部は腰椎と結合し、下部は尾骨と結合している。5つの椎骨が16歳ごろに癒合開始し、35歳までに完全に癒合する。かつて仙骨は英語では holy boneと呼ばれていた。重訂解体新書でも、os sacrum は「護神骨」と訳され、その後「薦骨」、「仙骨」と名称は変更された。

左から、オナガザル(マカク属)、テナガザル(小形類人猿)、ヒト、チンパンジー
霊長類の骨盤
図4
魚から人間への手の骨格の変化

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テーマ;「ひとのからだ 2020年オリンピックの提案」
期日:2016/9/12(月)
19時から2時間程度
料金:3000円
お茶菓子付き
場所:千代田区西神田2−4−1東方学会本館3階 温室
http://map.yahoo.co.jp/maps?ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&lon=139.75484163&lat=35.69789079&p=東京都千代田区西神田2丁目4-1&z=16&layer=pa&v=3
申込先:hikarionsitu@yahoo.co.jp
090-3420-3514(塚田)
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プロフィール
稲葉俊郎さん
1979年 熊本生まれ。
医師(東京大学医学部付属病院 循環器内科医 助教)。
カテーテル治療や先天性心疾患を専門とし、往診による在宅医療、夏季の山岳医療にも従事(東京大学医学部山岳部監督 涸沢診療所副所長)。
伝統医療、補完代替医療、民間医療にも造詣が深い。
能楽を学びながら、未来の医療の枠を広げるよう、芸術、伝統芸能、農業、民俗学・・・など、様々な分野との化学反応を起こす活動を積極的に行っている。
塚田有一
ガーデンプランナー/フラワーアーティスト/グリーンディレクター。
1991年立教大学経営学部卒業後、草月流家元アトリエ/株式会社イデーFLOWERS@IDEEを経て独立。作庭から花活け、オフィスのgreeningなど空間編集を手がける。 旧暦や風土に根ざした植物と人の紐帯をたぐるワークショップなどを展開。 「学校園」「緑蔭幻想詩華集」や「めぐり花」など様々なワークショップを開催している。