TERRAIN VAGUE vol.47 「冬至の花結び」 関根みゆきさん 

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ハロウィンの狂騒が過ぎ去ると、寒風に首をすくめてハタと冬の到来を感じます。
今度のTERRAIN VAGUEは、24節気で「小雪」に当たる11月22日。
結yuu主宰の関根みゆきさんにならう結びも納めの会。
一年の結びにふさわしい「冬至」の結びです。
品があって、厳かで、洗練された結びの意味を伺い、手ほどきを受けながら結んでみることで
自分の解れ(ほつれ)までが結ばれるようです。

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(参考/川越氷川神社さんのまもり結び)

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関根さんからのメッセージ↓

太陽をはじめ全ての生命力が最も低下するこの時期、神嘗祭、新嘗祭(大嘗祭)が行われます。そして古代から重要視されてきた鎮魂祭は「魂しずめのまつり」「魂振りのまつり」ともいわれ、魂を扱う重要な儀礼として今も新嘗祭(大嘗祭)の前日に行われています。
この鎮魂祭の中で結びは古代の姿を残し、今もその役割を果たしています。
「むすび」という言葉は「ムス」と「ヒ」から成り立ち、「産霊」と綴ります。
「ムス」は生成、「ヒ」は霊・スピリット。紐を結ぶという行為と、この産霊(ムスヒ)にはどのような関わりがあるのでしょう。これが長年の私の興味であり、結ぶことを続けている理由でもあります。
紐を結ぶという行為は人類最初の建設的で創造的なものであったといわれます。結ぶことで新しいものが生まれ、さらに新しい価値を見出し、新しいパワーを感じた時、その喜びと驚きは現代の私たちの想像をはるかに超えるものだったにちがいありません。
結ぶという行為を通してムスヒを考える場。私にとってのテランバーグはそんな場所です。ここでは毎回古い結びをご紹介していますが、完成品を作る、結びを覚えるということを目指すものではありません。「結ぶ」という手の感覚を呼び覚まし、大げさなようですが、結びから日本という国を見ていく機会となることを目指しています。結びには何かそのような大きな秘密が隠されている気がしてなりません。
今回ご紹介する結びは稲穂を象ったような「にな結び」です。(※名前の由来は「にな」という貝の名です。) この結びは鬘や調度の装飾として古くから結ばれており、新嘗祭の中でも舞姫がこの結びを髪飾りに付けています。  
冬至に向かうこの季節。古代の儀礼から結びと産霊を考える場にしたいと思います。

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冬至について、結びの側から関根さんが、植物の側から塚田がそれぞれお話をさせていただきます。
みなさま暖かくしてお出かけください。

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時: 二〇一六年十一月二十二日(火)
   十九時から二十一時
所: 千代田区西神田2の4の1
    東方学会本館三階33の2 温室
   http://map.yahoo.co.jp/maps?ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&lon=139.75484163&lat=35.69789079&p=東京都千代田区西神田2丁目4-1&z=16&layer=pa&v=3

講師: 関根みゆき
  http://www.yuunet.jp/pg136.html
聞き手:塚田有一

費用: 3,500円(材料費込み)
持ち物:持ち帰り用の包みや袋、鋏
申込  hikarionsitu@yahoo.co.jp
問合: 塚田まで
    (090−3420−3514)

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【プロフィール】
関根みゆき(せきね・みゆき)
http://www.yuunet.jp/pg136.html

山口県下関市出身 東京世田谷在住。約18年間、都内のホテル・レストラン(パレスホテル・銀座東急ホテル・東京会館他)などで専属ピアニストとして活動。転職を機に仕事のかたわら1996年より結びを始める。2002年-2003年と海外の「日本伝統芸術祭」に飾り結びで参加し、結びが世界共通の文化であると感じ日本の結び文化に興味を持つ。2004より京都の結望会主宰西村望代子先生に師事。古い文献の再現と創作を始める。2008年、結びと深い関わりのある包みに興味を持ち、デザイナー山口信博氏が主宰する折形デザイン研究所の教室に通い、基礎・応用コースを修了。衣食住における技としての包み結びが人々の精神生活に於いても重要な役割を担っていたことを実感すると共に、山口氏のいう「生活の技術」として包み結びの伝承を試みることの大切さを学ぶ。現在、結びの研究・提案・制作・講座を主に活動。古事記・日本書紀に表れる神名でもある産巣日・産霊(ムスヒ)と糸偏の結びとの繋がりをテーマに結びを探求中。

結びの作品:氷川会館「結びの五節供」パネル制作・川越氷川神社「まもり結び」12カ月
http://www.cocoromagocoro.com/about/
http://www.cocoromagocoro.com/tag/まもり結び/




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。