赤坂氷川神社/花活け教室「はなのみち」2017年4月から
花活け教室 「はなのみち」4月開講いたします
(写真:RiFT岩谷亮)
氏神様である赤坂氷川神社の氏子崇敬会「ともえ会」のご縁で、赤坂氷川神社花活け教室を受け持つことになりました。題して「はなのみち」。巡る季節を、植物や他の生き物に対する視線を、それぞれの身体というセンサーを通して受信し、また発信していく方法として、身近な花活けを提案します。花材や花器もこだわって、風土から生まれた情緒や身体性に触れていく場として、清浄な鎮守の杜は最も相応しいと思います。リッチでフラジャイルな季節のめぐりを体感していきましょう。
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「はなのみち」開講に寄せて
「華道」と呼ばれる芸能が、日本にはあります。
そこには花への向き合い方、身体性、諸道とのつながり、精神性があるはずです。それは今、果たして伝えられているのだろうか。
「花を見てなぜ美しいと人は感じるのだろうか」
「なぜ棺は花で満たされるのか」
「花を活けるとはどういうことか」
「道と呼ばれたのはどうしてか」
万葉以来歌われ続けている植物、例えば萩や梅や松や桜などは今でもこの風土でたくましく息づいています。古くからさりげなく身近にあって、めぐる季節を体現している植物を人びとは愛で、想いを重ねてきました。今でも息づいている彼らに、古人と同じように今を生きている私たちも同調し、共鳴することができます。しかしもし消え去ってしまったら、もうそれは不可能となります。「花綵列島」と呼ばれるこの島で育まれてきた自然観や芸能として型をもって伝えられてきたこの道を、暮らしのそばにある、美への視線から組み立てなおしたいと思っています。
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赤坂氷川神社 花活け教室「はなのみち」
開 講:平成29年4月~平成30年3月(毎月1回)
*年間スケジュールは下記ご参照ください
内 容:花活けのデモンストレーション
レクチャー(場、空間、身体、生命、風土、五感etc...)
花活け
歳時記
会 場:赤坂氷川神社 社務所
受講料:5,000円/回
定 員:20名様程度
*原則として、年間を通してご参加いただける方に限ります。
申 込:お電話またはE-mailにて3月15日までにお申込みください。
赤坂氷川神社「はなのみち」事務局:惠川 麗子
TEL:03-3583-1935
E-mail:reiko.egawa@akasakahikawa.or.jp
http://www.akasakahikawa.or.jp
年間スケジュール(事情により変更することもございます):
各回ともに19:00-20:30
4/07(金) :「さくら舞う」
デモとおはなし
5/11(木) :満月「くすりあめ/菖蒲の節供」
おはなし〜投げ入れ〈稽古〉
6/07(水) :「みどりとしろ」
おはなし〜ブーケ作り〈稽古〉
7/04(火) :「たなばた星まつり」
おはなし〜めぐり花〈稽古〉
8/01(火) :「夏草や」
デモとゲストトーク「お盆、花火、おばけetc.」
ゲスト;東雅夫さん
http://blog.livedoor.jp/genyoblog-higashi/archives/cat_391802.html
9/22(金) :「菊くくる」
おはなし〜花活け〈稽古〉
10/06(金) :「後の月見」
おはなし〜月と花野を活ける〈稽古〉
11/21(火) :「もみじ狩り」
デモとおはなし
12/18(月) :「冬至の白」
社叢の杜+αで作る冬至飾り〈稽古〉
1/15(月) :「春迎え」
松竹梅のはなし〜めぐり花〈稽古〉
2/02(金) :「立春/鬼のおはなし」
デモとゲストトーク 鬼の話と身体を使うワークショップ
ゲスト;能楽師和泉流狂言方奥津健太郎さん
http://oyako-kyogen.seesaa.net
3/01(木) :「ひなまつりと桃源郷」
おはなし〜ひいなの花飾り〈稽古〉
花器協力:TIS TOU
https://www.tistou.jp
器の扱いもお稽古の一環です。とても光栄なことに、TIS TOUさんにご協力いただけることになりました。毎回テーマに沿って、異なる器をご用意いたします。家にお気に入りの花器があれば、花活けも楽しみになりますので、お稽古の際に気に入った器があれば購入していただくことも可能です。
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塚田 有一 (Yuichi Tsukada)
ガーデンプランナー/フラワーアーティスト/グリーンディレクター
1991年立教大学経営学部卒業後、草月流家元アトリエ/株式会社イデーFLOWERS@IDEEを経て独立。作庭から花活け、オフィスのgreeningなど空間編集を手がける。 旧暦や風土に根ざした植物と人の紐帯をたぐるワークショップなどを展開。 「学校園」「緑蔭幻想詩華集」や「めぐり花」など様々なワークショップを開催している。