TERRAIN VAGUE vol.66「星のみる夢〜牡羊座/天秤座」SUGARさん

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対となる星座同士を並べて語っていただく「星のみる夢」。
第一回は「魚座と乙女座」でした。
なんといってもユニークだったのは、黄道一二宮と二四節気を対応させ、さらにサビアンシンボルによる詞章と日本の季語を互いに照らし合わせてお話ししてくださったことでした。
夜空を見上げること、星からのメッセージと草花や大地や訪れる者たちから受け取るメッセージとがふくよかに一つとなって時を捉えれらるようでした。

第二回目は「牡羊座と天秤座」です。

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SUGARさんからのメッセージ。
 占星術家ディーン・ルディアは「占星術の歴史は、人間の自然観の変遷の歴史である」と書き
ましたが、東日本大震災を機に、現代日本人の自然観は少なからず変化したように思います。自
然は決して恵みを与えてくれるだけの“都合のいい”存在ではなく、『もののけ姫』のダイダラボ
ッチのように、時に多くの生命を奪うこともあること。

 この点について、関東大震災を経験した寺田寅彦は『天災と国防』の中で次のように指摘して
います。

 「しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項が
ある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実で
ある。」

 人間が自分たちの文明社会の上にあぐらをかいて、自然本来の姿への想像力を失えば失うほど、
自然の働きはネガティブなものとして現れる。これは戦後の焼野原においても、オウム事件後の
地下鉄においても、日本人が等しく実感してきた遺伝的記憶とさえ言えるかもしれません。

 占星術体系の根本である獣帯(いわゆる12星座)にまつわる言説というのも、本来、俳句の歳
時記のように、季節ごとの自然の姿をなまなましく写し取ったものであるはずです。そして、俳
句が植物や気象などの季語を立て、「人間ではないものの目」を借りて世界を認識するように、
占星術もまた手垢のついた記号をこえて自然(宇宙、そして身体)の側から世界を認識していく
ものでなければならない。

この「星のみる夢」では、そのためのささやかな試みとして、12星座をサビアンシンボル(※)
など一種の前衛詩を参照しつつ、今一度捉えなおしていきたいと考えています。
(※)黄道十二宮(12星座360度)の1度ごとに特定の詩的なイメージや解釈を与えていく象徴体系。
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*日時
2017/4/18(火)
19時から2時間ほど。

*定員
25名

*料金
3000円(当日精算)お菓子つき

*申し込み
問い合わせメールホームよりお申し込みください。
hikarionsitu@yahoo.co.jp


場所
東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
https://map.yahoo.co.jp/maps?p=千代田区西神田2-4-1&ac=13101&az=47.2.4.1&zoom=18&lat=35.69789079&lon=139.75484163&cond=placegenre%3Aaddress%3Bac%3A13101%3Baz%3A47.2.4.1%3B&pluginid=pa&z=18&mode=map&active=true&layer=pa&home=on&hlat=35.69789079&hlon=139.75484163&pointer=off&pan=off&ei=utf8&v=3


SUGAR(シュガー)
占星術研究家/占い師
http://astro-ragus.com
慶応大哲学科卒業後、ベンチャー企業営業職を経て、2009年より「新しい占い表現を追求」するべく男性占い師ユニットnot for sale.に参画。近代合理主義の超克と身体感覚の称揚を21世紀的ライフリテラシーの根本として見据え、現在は日本の古典などを学ぶ傍ら、「息と星と象徴」をテーマに講座、執筆、鑑定などの個人活動を主に行っている。
2月21日  魚座と乙女座(終了)
4月18日  牡羊座と天秤座
6月20日  双子座と射手座
8月22日  獅子座と水瓶座
11月22日 蠍座と牡牛座 
12月19日 山羊座と蟹座




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。