TERRAIN VAGUE vol.71【生きている絵 ’Alive Painting’ を描く画家、中山晃子による、流動絵巻の夜】

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ある日、アークヒルズのAUX BACCHANALESでパンを買いたいと思って、自転車で立ち寄ったところ、広場の一角にあるWIREDで個展らしきことをやっていた。
絵の具や機材や実験器具のようなものが並んでいて、それは終わったのか始まったのか何れにしても「何かの途中」そうだったので、なんとなく入ってみた。男の人がPCに向かって何か作業をしていた。
机の上の並んだビーカーにのったロートの濾紙には様々に色が残されていた。ルーシー・リーの焼き物のようなグラデーションが生まれている。そうして色が残った濾紙たちは重ねられて、無造作に置かれている。
濾されて残った粉のような色と下に溜まる薄い色水。ゆっくりと帰っていく時の色が静かに並んでいた。ぼうっと見ていたら、ご本人が目の前に立っていた。
それで色々話した。

中山晃子さんのライブパフォーマンスはまだ生で見たことはないが、一人何役もこなしながら、淡々とした声の中で、リキッド状の絵の具が変成し、流転して、混じり合い、音に変換され、変奏され、うねり、はじけ、主に鉱物から生まれた彼らが再び動物のような蠢めく様は、地球という生命の動きにも似ている。そういえば、太陽や木星を望遠鏡で見たときの様な模様も移ろい、瑪瑙や水晶の様な層や結晶も浮かんでは変容していく。時には泥風呂の様だったり、プラナリアの様だったり。粒の大きさや、粘度や、表面張力など様々な物理的な関係からエロスでカオスで熊楠的な流景が繰り広げられる。

それら振る舞った命の終わりを看取るかの様な、もしくは新しく命が生まれる過程を確かめる様な、WIREDでの個展だった。
 
ドイツからRASMUSさんを迎えて、TERRAIN VAGUEでどんなパフォーマンスをしてくれるかとても楽しみ。

              ***中山晃子さんより***

 様々な性質を持つ液体、色材の流れは、様々な景色や生命を想起させ、見るものの頭の中でそれぞれの絵が完成してゆきます。
 温室では、実際に絵を描きながら、生活に根付いた色彩や形のもつ意味について。
 また、その意味を用いた、音と色ことなる言語による会話について考えます。

 そして、ドイツから作曲家Rasmus Zschoch氏を招き、ささやかな視点の交換会をおこないます。

AKIKO × RASMUS
 2016年、KOUMARIA RESIDENCY (ギリシャ、スパルタ)にて結成。
 日本出身の画家、中山晃子と、ドイツ出身の作曲家、Rasmus Zschoch によるアーティスト
ユニット。
 中山の絵の色彩は独自のプログラミングソフトFuluid2wave (ayafuji作) によってリアルタイム
に色が音に変換され、Rasmusの音を変える。絵は音に、音は絵に、相互に影響し合う関係性をあ
らわす。

https://www.youtube.com/watch?v=WJdgnGZ5270&feature=youtu.be


Akiko Nakayama
 http://akiko.co.jp/akikoweb/top.html
Rasmus Zschoch
 http://www.rasmuszschoch.com

6/6(火)
TERRAIN VAGUE
『AKIKO × RASMUS 』Talk & Performance

時間:19:00-21:00

場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
https://map.yahoo.co.jp/maps?ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&lon=139.75484163&lat=35.69789079&p=東京都千代田区西神田2丁目4-1&z=16&layer=pa&v=3

*定員
30名

*参加費 3000円(当日精算)
 
*申し込み方法
問い合わせメールホーム、もしくは下記アドレスにお申し込みください。
hikarionsitu@yahoo.co.jp
*問い合わせ 090−3420−3514(塚田)




ワークショップは、植物に触れ、植物に人が託して来た物語を知り、身体知を取り戻すことと、風土を感じることを大事にしています。