赤坂氷川神社花活け教室「はなのみち」 第三回「みどりとしろ」

芒種が過ぎ、みずみずしい水の月を迎えています。月の終わりには各地で「夏越の祓え」が挙行されます。

ご縁により、赤坂氷川神社花活け教室を受け持つことになりました。題して「はなのみち」。
今年度は定員に達したため、募集は締め切っていますが、
巡る季節を、植物や他の生き物に対する視線を、それぞれの身体というセンサーを通して受信し、また発信していく方法として、身近な花活けを提案します。
花材や花器もこだわって、風土から生まれた情緒や身体性に触れていく場として、清浄な鎮守の杜は最も相応しいと思います。リッチでフラジャイルな季節のめぐりを体感していきましょう。

「はなのみち」第3回のテーマは「みどりとしろ」です。
「みどりとしろ」といえばブライダルカラー。どうしてこの二つの色が大切にされたのでしょう。結婚式も多い、赤坂氷川神社で旬の色をひもときながら、今回は剪定時期の境内から少し枝物を頂戴し、花を束ねる稽古をします。

前二回の様子↓

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(第二回「くすりあめ」抛入デモ 花器協力/TIS TOU)
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(第二回「くすりあめ」教室の様子 花器協力/TIS TOU)

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*写真はいずれも赤坂氷川神社のFBより)

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「はなのみち」開講に寄せて

「華道」と呼ばれる芸能が、日本にはあります。
そこには花への向き合い方、身体性、諸道とのつながり、精神性があるはずです。それは今、果たして伝えられているのだろうか。
「花を見てなぜ美しいと人は感じるのだろうか」
「なぜ棺は花で満たされるのか」
「花を活けるとはどういうことか」
「道と呼ばれたのはどうしてか」
万葉以来歌われ続けている植物、例えば萩や梅や松や桜などは今でもこの風土でたくましく息づいています。古くからさりげなく身近にあって、めぐる季節を体現している植物を人びとは愛で、想いを重ねてきました。今でも息づいている彼らに、古人と同じように今を生きている私たちも同調し、共鳴することができます。しかしもし消え去ってしまったら、もうそれは不可能となります。「花綵列島」と呼ばれるこの島で育まれてきた自然観や芸能として型をもって伝えられてきたこの道を、暮らしのそばにある、美への視線から組み立てなおしたいと思っています。

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赤坂氷川神社 花活け教室「はなのみち」
開 講:平成29年4月~平成30年3月(毎月1回)
    *年間スケジュールは下記ご参照ください
内 容:花活けのデモンストレーション
    レクチャー(場、空間、身体、生命、風土、五感etc...)
    花活け
    歳時記
会 場:赤坂氷川神社 社務所
受講料:5,000円/回
定 員:20名様程度
 *原則として、年間を通してご参加いただける方に限ります。
申 込:お電話またはE-mailにて3月15日までにお申込みください。
    赤坂氷川神社「はなのみち」事務局:惠川 麗子
    TEL:03-3583-1935
    E-mail:reiko.egawa@akasakahikawa.or.jp

    http://www.akasakahikawa.or.jp


年間スケジュール(事情により変更することもございます):

各回ともに19:00-20:30

 4/07(金)  :「さくら舞う」 
        デモとおはなし ー終了ー  
 5/11(木) :満月「くすりあめ/菖蒲の節供」
        おはなし〜投げ入れ〈稽古〉 ー終了ー
 6/07(水) :「みどりとしろ」 
         おはなし〜ブーケ作り〈稽古〉
 7/04(火) :「たなばた星まつり」
        おはなし〜めぐり花〈稽古〉
 8/01(火) :「夏草や」
        デモとゲストトーク「お盆、花火、おばけetc.」 
        ゲスト;東雅夫さん
       




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