TERRAIN VAGUE vol.93「ユーラシアからヤポネシアへ - 奄美で出会った黒潮文化」渡辺真也さん 2017/10/12(木)

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                           (平瀬マンカイ 撮影;渡辺真也)
 プレゼンターとして渡辺真也さん(映画監督、インディペンデントキュレーター)をお迎えしての第三弾は、今まさに撮影に取組んでいる奄美のこと。
 前回の「ドクメンタ14から見えてきたこと」では、「ドクメンタ」発祥の時代背景から歴史,
回ごとの特徴をお話しくださり、アートが時に政治経済に翻弄され、世相をまざまざと反映するものであること、しかし同時に未来を予言するものであることを思い出させてくれました。未来を予言する、まさにこの点でユーラシアに今も伝わる物語や歌や、そしてシャーマニズムとも繋がっているのだろうと思います。
 ユーラシアを旅して故郷静岡に戻った渡辺さん。「花綵(かさい/はなづな)列島」と呼ばれる緑豊かな島の連なりの多様性多層性を「ヤポネシア」から追いかけています。現代アートのキュレーターとして、切れ味鋭い企画を世に問うている氏が、奄美の祭祀や、シャーマニズム、そして唄や三線の音、そして奄美の風土に何を見出し、語ってくれるでしょうか。

〈概要〉
 「 ヤポネシア」とは、第二次大戦中に奄美の加計呂麻島に駐屯し、その後奄美大島に移住した小説家の島尾敏夫が考案した概念であり、日本列島を「島々の連なり」として捉える海洋文明的な視点である。東北にルーツを持つ島尾は、日本を東京を中心に捉えるのではなく、中心の無い島の連なりとして捉えることで、日本とは琉球弧と奄美が支える群島世界であり、それがポリネシアへと繋がっていると考えた。
 ユーラシア大陸を陸路で横断する様子を収めた映画「Soul Odyssey - ユーラシアを探して」を監督し、ヨーロッパとアジアの文化的連続性を発見した渡辺が次に目を向けるのは、この「ヤポネシア」における文化の連続性である。奄美群島の加計呂麻島にルーツを持つ朝崎郁恵による弾き語り作品「哀史奄美」を制作中の渡辺真也は、奄美大島におけるアラセツ祭祀や、ノロ/ユタ等のシャーマニズムの文化に触れる過程で、このヤポネシアの存在に確信を持つに至った。渡辺が奄美滞在を通じて見つけたもの、そして奄美のシマ唄が持つ情の世界、そして渡辺の故郷である静岡県へと連なる文化の連続性についてお話しします。

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*日時
2017/10/12(木)
19時から21時頃まで。
*開場は15分前になります。
*20名程度

*料金
3000円(当日精算)お菓子つき

*申し込み
問い合わせメールホームよりお申し込みください。
hikarionsitu@yahoo.co.jp


場所
東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
https://map.yahoo.co.jp/maps?ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&lon=139.75484163&lat=35.69789079&p=東京都千代田区西神田2丁目4-1&z=16&layer=pa&v=3
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渡辺真也(わたなべ・しんや)
http://www.shinyawatanabe.net/biography
1980年静岡県沼津市生まれのキュレーター/映画監督。ベルリン工科経済大学講師。2008〜 09 年 「アトミックサンシャインの中へ│日本国平和 憲法第9条下における戦後美術」(NY、東京、 沖縄巡回)、 16 年「ナムジュン・パイク 2020 年 笑っているのは誰 ?+?=??」(ワタリウ ム美術館)などをキュレーション。2016 年にはユーラシア大陸横断をテーマとした映画 『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』を初監督。ベルリン芸術大学博士論文『ユーラシアを探して - ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクの生涯に渡るコラボレーション』は、現在日本語翻訳を準備中。




自然を間にコミュニティーをゆるやかにつないでいくためのガ–デンデザイン、年間のスケジュール立案ほか、その場をつかったイベントやワークショップのディレクションをしています。